ボーカルスクールの先生に聞いてみた! ボイトレについてのQ&A

ボーカル

Q1. ボイストレーニング、上達のコツって何ですか?

質問者
「先生、毎日のボイトレで特に気をつけるポイントは何でしょうか?私は仕事や学校で忙しくて、時間が限られているので、効率よく練習したいです。」
橋本先生
「まずは、自分の声の“出しやすいタイミング”を見つけてください。朝起きた直後やお風呂上がりなど、声帯が比較的リラックスしているときは狙い目です。
次に、ウォームアップは必須です。軽く首や肩を回して血流を促し、深呼吸を5回ほど行いましょう。これだけで声帯の緊張がほぐれて、のびのび歌えるようになります。
さらに、“声が出せる練習”だけでなく、“出せない練習”も大切です。リップトリル(唇をブルブル震わせる発声)やタン・トリルは、声帯に無理なく刺激を与え、滑舌と響きを同時にアップします。
最後に、水分補給を忘れずに。特に常温の水や白湯を少しずつ飲むことで喉を潤し、声帯を守ることができますよ。」

Q2. 家で声が出せないときの練習方法は?

質問者
「夜や声がかれた日など、大声を出せないときはどう練習すれば良いでしょうか?家族に迷惑をかけたくなくて…」
橋本先生
「そういうときは、まず“ブレストレーニング”から。お腹に空気を入れ、おへそまで息を届ける感覚で深呼吸をしてみてください。これを5~10回ほど繰り返すと、体幹が安定し、呼吸が整います。
その後はハミングも有効です。『mmmmm…』と声を本当に小さく出すだけで、声帯に負担をかけずに共鳴を感じられ、音程感覚も養えます。
もうひとつ、“声合わせ”練習がおすすめです。スマホのピアノアプリをヘッドホンで鳴らし、流れてきた音に自分の声をそっと乗せてみましょう。この方法なら周りに迷惑をかけず、音程トレーニングも同時にできます。」

Q3. レッスン中に意識したほうが良いことはありますか?

質問者
「先生、レッスンのときに特に意識したほうが良いことは何でしょうか?いつも緊張しちゃって…」
橋本先生
「緊張は誰にでもありますから、まずは“挨拶と深呼吸”で場を落ち着かせましょう。
次に、自分の声を録音してみてください。スマホの録音機能でOKです。あとで聴き返すことで、自分では気づかない声の“クセ”や伸びしろが明確になります。
それから、練習中に『今日の調子は? 』と自分に問いかけてみましょう。『ちょっと高いかな?』『もう少しおなかを使おう』など、小さな気づきを積み重ねることが上達の近道です。
そして、好きな曲や趣味の話で盛り上がる時間を持つと、心がリラックスして本番のパフォーマンスにも良い影響がありますよ。」

Q4. 初心者が最初に身につけるべき基本技術は何ですか?

質問者
「呼吸法、姿勢、発声法などいろいろありますが、特に最初に覚えたほうが良い基本技術は何でしょうか?」
橋本先生
「最優先は“正しい姿勢”です。背筋をまっすぐにし、両足は肩幅に開いて立ってください。骨盤を立てるとおなかが自然に開き、腹式呼吸がしやすくなります。
次に“腹式呼吸”です。胸ではなくおなかがふくらむように息を吸い、ゆっくり吐き出します。はじめは鏡を見ながら、おなかが動いているか確認すると良いでしょう。
そして“滑舌(かつぜつ)”も忘れてはいけません。口の開け方、舌の位置を意識しながら『あいうえお』『かきくけこ』などの母音・子音練習を取り入れてみてください。
おまけで、首や肩のストレッチを毎日のルーチンにすることで、声帯周辺の筋肉をほぐし、声に柔軟性が出ます。」

Q5. 音程が苦手なときのアドバイスは?

質問者
「音がずれてしまうことが多いのですが、どう練習すれば良いでしょうか?」
橋本先生
「骨伝導を活用する練習をしてみましょう。電子ピアノや生ピアノの木部分に頭を軽くあてて、弦の振動を感じます。その感覚を自分の声にコピーするイメージです。
また、スマホのチューナーアプリで自分の声をリアルタイムにチェックすると、少し高い・低いがすぐわかり、矯正しやすくなります。
さらに、“ワン・トゥー・スリー・フォー”などの英語発音で練習すると、母音の感覚が研ぎ澄まされ、日本語では得られない音程感覚を身につけられますよ。」

Q6. リズム感を身につけるコツは何ですか?

質問者
「リズムがずれるのが悩みです。どう改善できますか?」
橋本先生
「まずは体を使ってリズムを感じること。『1・2・3・4』と足を踏みながら拍を数え、体でビートを覚えましょう。
次にメトロノームやリズムトレーニングアプリを活用し、『1&2&3&4&』の裏拍も数えてみてください。
さらに、自分で手拍子や机トントンの音を録音し、その上に歌を重ねる『セルフ重ね録り』を練習すると、自分のズレに気づきやすくなります。
少しずつ慣れてきたら、好きな曲のドラムパートだけを聴いてリズムを真似するのも楽しいですよ。」

Q7. 年齢や好みに合わせた指導のポイントは?

質問者
「子どもからシニアまで幅広い世代を教えているそうですが、どう指導を変えていますか?」
橋本先生
「生徒さんの世代や性格に合わせて、レッスン内容や声がけを変えます。
・お子さんにはゲーム感覚のリズムワークや、かわいいキャラクターを使った発声練習で楽しく進めます。
・10代~20代には流行の曲やSNSで話題の楽曲を取り入れ、熱量を上げていきます。
・30代以上の大人の方には、発表会や声のお悩み解消など、具体的な目標を設定して一緒にゴールを目指します。
どの年代にも『自分ごと』に感じてもらえる内容がモチベーションにつながりますよ。」

Q8. J-POPとクラシック、教え方の違いは何ですか?

質問者
「ポップスとクラシックでは発声法が違うと聞きますが、具体的には何を意識したら良いでしょうか?」
橋本先生
「発声の基本は同じですが、パフォーマンスの場とスタイルで使い分けます。
◆クラシック:ホールの反響を最大限に活かすため、胸郭を大きく開き、張りのある響きを作ります。
◆J-POP:マイク前提なので、柔らかくリラックスした声をマイクに届けるイメージです。力みすぎると音割れしますから、“抜く”技術が大切です。
それぞれの特性を理解して、歌うジャンルに合わせた呼吸と体の使い方をマスターしていきましょう。」

Q9. 初心者におすすめの練習曲は何ですか?

質問者
「最初に練習すると良い曲ってありますか?」
橋本先生
「初心者の方には、ミディアムテンポでメロディがシンプルな曲が向いています。
・男性向き:『ひまわりの約束』(16ビート、程よいテンポ)
・女性向き:『Pretender』(音域の上下が練習しやすい)
また、キー調整がしやすいカラオケ音源を選ぶと、自分の声域に合わせやすく、無理なくトレーニングできます。
もちろん、『この曲がすごく好き!』という曲を練習すると、モチベーションも上がるので、ぜひ取り入れてみてくださいね。」

Q10. 声の調子が悪い日のケア方法は?

質問者
「花粉や風邪で声がかれた日は、どう練習すれば良いでしょうか?」
橋本先生
「喉が荒れている日は、大声を出す練習は避けてください。その代わり、以下のメニューを試してみましょう。

  1. 軽い滑舌練習:小声で『ラララ』『マママ』など。
  2. リズム練習:手拍子や机トントンでビートを身につける。
  3. ストレッチ:タオルを顎下に当て、『サラサラ』と音を出す発声ストレッチ
  4. ケア:常温の水や白湯、はちみつレモンなどで喉を潤す。
    また、小さな声でもマイクを使ってクリアに聴かせる練習をすると、本番でも役立ちますよ。」

Q11. 発表会・ライブ前の準備で大切なことは?

質問者
「本番前、どうリハーサルすれば安心できますか?」
橋本先生
「本番と寸分違わぬ形でリハを行うのが鉄則です。

  • MCのセリフや立ち位置、曲の順序を実際に口に出す
  • 照明や音響に近い環境を再現(スマホライトや音源でOK)
  • 衣装やシューズを本番用にして動きのチェック
    これらをレッスンで一通りやることで、緊張が大きく軽減されます。
    『あ、これなら大丈夫』という成功体験を本番前に積んでおくことが大切ですね。」

Q12. 独学ではなくスクールに通うメリットは何ですか?

質問者
「家で練習するのと、スクールに通うのは具体的に何が違いますか?」
橋本先生
「大きく分けて3つあります。

  1. 客観的フィードバック:プロの講師があなたの声を聴き、今すぐ直すべきポイントを教えてくれる。
  2. 学習環境:他の生徒さんとの交流や発表会など、実践の場が用意されている。
  3. 継続サポート:定期的なレッスンでモチベーション維持&上達プランの見える化が可能。
    特に、独学では見落としがちな“癖”や“進捗の停滞”を防げるのがスクールの強みです。
    ぜひ一度、体験レッスンでその違いを実感してみてください。」

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